「大人になってからの矯正治療とは何が違うの？」

矯正歯科治療は大人になってからでも可能ですが、
お子様の時期から始めることには独自のメリットがあります。

成長に合わせたアプローチで歯並びを整えることで、将来の歯の健康を保ちつつ、美しい笑顔を手に入れることができるほか、早期治療により歯や顎の成長を誘導し将来の矯正がよりスムーズに進む可能性が高まります。

我々は笑顔と自信あふれる日々のために、お子様の個性や成長に寄り添い、一人ひとりに最適な治療プランを提供しております。

子どもの矯正治療　～2つの大きなメリット～

1. 不正咬合になる原因を取りのぞくこと

たとえば、乳歯が何らかの原因で通常より早くに抜けてしまうと、生じたスペースに周りの歯が移動して、歯並びが悪くなります。
その他、良くない習慣（指しゃぶりや口呼吸など）によっても、歯並びが悪くなります。これらのような場合にも、適切に対応することで将来的な不正咬合を未然に防ぐことができます。

2. 顎の成長をコントロールすること

子どもの頃は、顎がまだ成長途中なので、好ましくない方向への成長を抑制したり、逆に成長を促す、という働きかけを行うことができます。治療法の選択肢が増えることにより、歯をできるだけ抜きたくないなどのご要望にも応えられる可能性が高まります。

「子どもの矯正治療はいつ始めたらいいの？」

お子様によって、ふさわしい治療開始時期は様々ですが、歯の生えかわりが始まった頃が、ひとつの目安といえるでしょう。
下記に様々なケースの不正咬合をご案内します。

歯と歯の間に隙間がある
– 空隙歯列 –

上下の歯が横にずれている
– 交叉咬合 –

下の歯がほとんど見えない
– 過蓋咬合 –

下の歯が前に出ている、反対咬合
– 下顎前突 –

歯並びがでこぼこしている
– 叢生 –

上下の歯が噛み合わない
– 開咬 –

上の歯が前に出ている、出っ歯
– 上顎前突 –

早期に治療をはじめることで、より負担の少ない治療方法を選択することが可能となります。お早めにご相談ください。

「今、お子様の歯と顎の成長に対して、何かできることがあるのか知りたい」
という方には、一度カウンセリング相談を受けていただくことをお勧めします。

子どもの矯正治療の流れ

子どもの矯正治療には、大きく分けて3つのステージがあります。

STEP1

Ⅰ期治療

STEP2

Ⅱ期治療

STEP3

保定期間

Ⅰ期治療幼児・小学生から

乳歯の頃、または歯の生え変わる時期（混合歯列期）に行います。あごの骨のバランスや大きさを整える、いわば土台づくりを主な目的としています。このことで、なるべく永久歯を抜かないで歯並びを整えることにもつながります。
当院では様々な装置の中から個々の患者さまの症状にあわせたオーダーメイドの装置を作製し、使用しています。

あごの大きさを整える

可撤式拡大床装置

あごのバランスを整える

ヘッドギア

上顎前方牽引装置

Ⅱ期治療中学生・高校生の頃

矯正治療のゴールは永久歯列における永久歯が生えそろってから行います。
歯並びと噛み合わせを整えることを目的とし、すべての不正咬合が治療対象となります。
大人の矯正治療と同様に、ひとつひとつの歯の表面にマルチブラケット装置と言う装置を付けて、歯を動かします。

保定期間矯正治療後のメインテナンス

装置をはずした後、何もしないと歯は元の位置に戻ろうとします。この「後戻り」を防ぐため、一定期間ん保定装置（リテーナー）と呼ばれる装置を使い、矯正治療中に動かした歯列の位置を安定させます。
矯正治療がうまくいくかどうかは、この保定期間の過ごし方できっまると言っても過言ではありません。
歯科医師のアドバイスをしっかり聞いて、理想的な歯並びを実現してください。